学会発表@仙台
2018年度日本建築学会大会(仙台)に黒瀬准教授、修士1年から岩水と清田と廣澤、学部4年から池田が参加し論文発表を行いました。
<論文発表>
清田「道路空間活用のための仮設物の設置が道路空間再配分に及ぼす影響に関する研究 はかた駅前通りと三宮中央通りにおける合意形成プロセスを事例として」
岩水「日本における建築物一体型高架道路の歴史的位置付けと課題 東京高速道路と船場センタービルを事例として」
池田「福岡市における路上生活者の寝場所に関する研究」
さらに、学部を黒瀬研で卒業した鹿毛「内港地区の歴史的環境保存に関する研究 門司港地区第一船溜まりを事例として」
<シャレットワークショップ>
廣澤さん参加、別記事で内容紹介してますのでそちらを参照
<被災地見学>
9月3日に岩手県釜石市・大槌町を、5日に宮城県岩沼市・石巻市・女川町を見学しました。
大槌・釜石の沿岸部の津波浸水地域では今もかさ上げ工事と住宅地再建の途中で、土砂を載せたダンプカーが下校する小学生のすぐそばを土煙をあげて走る光景が印象的でした。再建地はかさ上げのため従前の街路や地形といった文脈が残らないことが多いですが、かさ上げ前の街路を真上からなぞって反映した地区もありました。震災の爪痕を窺えるものは大槌町役場跡(解体が決定)や赤浜で遊覧船が乗り上げた民宿などごく少数でした。
仙台空港にほど近い岩沼沿岸では震災のがれきを活用した津波避難の人工丘が15基設けられ、周辺一帯が記念公園になっています。近くの玉浦西地区には被災した7集落を統合した再建住宅地があり、被災三県のなかでもいち早く再建されています。女川に移動し、駅前の飲食店街、周辺の再建住宅地を回りました。そこから沿岸を北上する際には次々に再建住宅地の看板を目にしました。リアス海岸の入り江ごとに被災集落の高台再建が行われており、航空写真を見ても一目瞭然でした。最後に、児童74名が犠牲となった大川小学校跡地を訪れました。なぎ倒された連絡橋などは津波の威力と起きたことの恐ろしさを思い起こさせたと同時に、正面には慰霊碑があり、周辺の草は刈られており、今も休むことなく手入れをされているご遺族のお気持ちを感じました。
9月3日の行程
かさ上げされた両石地区(中央が元の高さ)
大槌町中心部
大槌町役場跡
遊覧船が乗り上げた民宿
大ヶ口1丁目住宅
9月5日の行程
千年希望の丘
玉浦西地区
SMLXL
女川駅前
女川の交番跡
大川小学校跡
<西村研系合同飲み会>
今年も東大都市デザイン研究室卒業生の研究室の学生が集結しました。